1. 機動戦士ガンダム |
やはり、最初はこの作品でしょう。
全てのガンダム作品の根幹を成していますので、この作品を見て世界観をつかんで下さい。
なお、これ以降に作られた作品は、全て本作品を継承しています。
●簡単なストーリー |
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地球連邦とジオン公国との戦争である一年戦争を描いた作品です。
ジオン公国はモビルスーツを戦線に投入し、有利に戦局を進めていきます。そして、地球の大半をジオンが占領したところで戦局は膠着状態になります。そこから、ガンダムの物語が始まるのです。
物語は、連邦軍の新造戦艦ホワイトベースを中心に進んでいきます。
主人公である少年アムロが、戦争を通しながら、人間として、そしてガンダム最大のキーワードであるニュータイプとして成長していく姿を描いていきます。
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●メモ |
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アムロ、シャア、ブライト、セイラなど、ゲーム等で必ず登場するキャラクターたちが多数登場します。
ちなみに、本放送時は低視聴率等のため打ち切られましたが、放送終了後に人気爆発!
再放送が3回ほど行われ、最高平均視聴率は26%でした。
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●TV版と劇場版の違い |
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劇場版は、TV版の総集編であり、全部で3作あります。
しかし、劇場版はただの総集編ではありません。
後半、荒れた作画の新規書き直し、エピソードの整理などが行われ、特に劇場版のIIIは完全新作と言ってもいいくらいです。
したがって、劇場版を見ることをお勧めします。
(ただ、劇場版ではTV版より削除されたエピソードがありますので、より完全なものを見るにはTV版をご覧ください)
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●特別版について |
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特別版とは、2000年12月21日に発売された「劇場版 機動戦士ガンダム三部作」のDVD版のことです。ですが、劇場版のままDVDに収録されているのではなく、再アフレコ・再ダビングによる5.1CHデジタル・サラウンド化がされており、サウンド面のクオリティが格段に増し、また映像自体の発色も良くなっています。
ですが、基本はオリジナルキャストであるものの声優が変更になったキャラも多いですし、一部BGMが変わった場所もあり、必ずしもファンの支持を得ていない部分があります。
現在、DVD化されているのはこの特別版のみなのですが、こういった事を踏まえた上で、ご覧ください。
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●DATA |
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TV版 |
ビデオ(レンタルオンリー)全11巻 |
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劇場版 |
機動戦士ガンダム |
ビデオ/LD(セル・レンタル) |
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機動戦士ガンダムII 哀戦士編 |
ビデオ/LD(セル・レンタル) |
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機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 |
ビデオ/LD(セル・レンタル) |
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特別版 |
機動戦士ガンダム 特別版 |
DVD(セル・レンタル) |
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機動戦士ガンダムII 哀戦士編 特別版 |
DVD(セル・レンタル) |
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機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 特別版 |
DVD(セル・レンタル) |
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2. 機動戦士Ζガンダム |
続いては、この作品です。
前作(機動戦士ガンダム)の7年後の世界を描いた作品です。
前作に登場したアムロやシャアも登場します。
●簡単なストーリー |
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反地球連邦組織エゥーゴと地球連邦軍特殊部隊ティターンズとの戦争である、グリプス戦役を描いた作品です。
一年戦争の後、地球連邦軍内にティターンズというエリート部隊が作られます。ところが、ティターンズは、宇宙に住む人々に対して弾圧を行ったため、それに対抗する組織エゥーゴが作られたのです。
ティターンズの新型モビルスーツ・ガンダムMk−IIをエゥーゴが奪取する所から話は始まり、その混乱の中、主人公であるカミーユがエゥーゴに参加します。
エゥーゴによる連邦軍本部ジャブローへの総攻撃、アムロ・レイのエゥーゴ参加、さらにジオン残党であるアクシズ軍の戦争参加などを経て、戦局は泥沼化していきます。
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●TV版と劇場版の違い |
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劇場版は、基本的にはTV版の総集編であり、全部で3作あります。
しかし、ストーリーは基本的に同じであるものの、主人公であるカミーユを「健やか」に変えることで、新たなΖガンダムが描かれており、TV版とは異なるラストを迎えます。
また、一部には新作画が使われており、そのクオリティは歴代ガンダムの中で最高峰のものです。
この劇場版を見るにあたっては、事前にTV版を見ておく必要はありません。
機動戦士ガンダムの劇場版三部作を見ておくだけで、十分に楽しめることでしょう。
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●DATA |
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TV版 |
ビデオ/LD/DVD(セル・レンタル)全13巻 |
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劇場版 |
機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者 |
ビデオ(レンタル)/DVD(セル・レンタル) |
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機動戦士ΖガンダムII 恋人たち |
ビデオ(レンタル)/DVD(セル・レンタル) |
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機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛 |
劇場公開中(2006年3月現在) |
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3. 機動戦士ガンダムΖΖ |
続いては、この作品です。
前作(Ζガンダム)の最終回直後から話が始まります。
しかし、この作品にアムロやシャアは登場しません。彼らの戦いは、この作品の後に描かれます。したがって、この作品は、エゥーゴとアクシズ軍との戦いの結末を描いたものなのです。
そこで、アムロとシャアを中心に見たいのならば、この作品は飛ばしてもかまわないでしょう。
●簡単なストーリー |
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反地球連邦組織エゥーゴとネオ・ジオン(旧アクシズ)との戦争である、第1次ネオ・ジオン抗争を描いた作品です。
Ζガンダム最終回において、数々のパイロットを失い、船体も大きく傷ついた戦艦アーガマは、補給と修理のため、スペースコロニー・シャングリラを訪れます。
シャングリラに住む、主人公である少年ジュドーは、ジャンク屋稼業を営んでおり、仲間たちと共にアーガマからΖガンダムを盗もうとします。ちょうど、そこへネオ・ジオンの戦艦も現れ、ジュドーは戦いに巻き込まれて行きます。ジュドーの姿に、かつてのアムロ、カミーユを重ねた艦長のブライトは、ジュドーにクルーになるようすすめます。はじめは嫌がっていたジュドーも、妹がネオ・ジオンにさらわれたのを機に、アーガマのクルーとなります。
戦いは、やがて地球へと舞台を移し、そして再び宇宙へと戻ります。そして、第1次ネオ・ジオン抗争の終結までを描いていきます。
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●メモ |
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この作品は、前半が異常に明るいコミカルな作りなのに対し、後半はシリアスで重いストーリーになっています。そして、エンディングでのジュドーに、新しいニュータイプの姿が象徴されています。
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●DATA |
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TV版 |
ビデオ/LD/DVD(セル・レンタル)全12巻 |
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4. 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア |
この作品は、第1作から続くアムロとシャアの最終決戦の物語であり、ガンダム・サーガ第1章の完結編となっています。
前作(ΖΖ)の5年後の世界を描いた作品です。
●簡単なストーリー |
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地球連邦軍独立部隊ロンド・ベルと新生ネオ・ジオンとの戦争である、第2次ネオ・ジオン抗争(シャアの反乱)を描いた作品です。
ネオ・ジオンに勝利後、エゥーゴは連邦軍と同化します。しかし、エゥーゴもすでに腐敗しており、地球連邦は相変わらずの状態です。それに対し、地球連邦に見切りをつけたシャアが、自ら総帥としてネオ・ジオンをおこし、連邦軍に対し戦争を挑みます。連邦軍は、独立部隊ロンド・ベルを組織しただけで、相変わらず傍観を決め込んでいます。そこで、ネオ・ジオンにはロンド・ベルのみが対抗するという構図となっているのです。
ロンド・ベルの隊長は、一年戦争以来ニュータイプ部隊の艦長を務めてきたブライト・ノア。そしてモビルスーツ部隊長は、一年戦争の英雄アムロ・レイです。
シャアとアムロの一年戦争以来の全ての想いがぶつかりあい、衝撃的なクライマックスで物語は終わります。
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●メモ |
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ちなみに、本作品のメカニカルデザインは、後に「エヴァンゲリオン」等を制作するガイナックスです。そしてチーフデザイナーは、かの庵野秀明氏です。
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●DATA |
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劇場版 |
ビデオ/LD/DVD(セル・レンタル) |
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5. 機動戦士ガンダムF91 |
ここからの作品は宇宙世紀を舞台とした続編ではありますが、あまりにも年代が離れているために互いの作品間に共通キャラクターは存在しません。
前作(シャアの反乱)の30年後の世界を描いた作品です。
すでに、ジオンの臭いはどこにもありません。
本作品からモビルスーツが小型化された設定になっています。
また、初代ガンダムのスタッフが再結集した作品でもあります。
●簡単なストーリー |
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謎のMS部隊クロスボーン・バンガードが、スペースコロニー・フロンティアサイドを襲撃するという作品です。
シャアの反乱以降、特に目立った戦乱もなかったために、連邦軍は弱体化しています。そんな矢先、新興コロニー・フロンティアサイドにクロスボーン・バンガードが襲いかかります。戦いに慣れたクロスボーン・バンガードに対し、連邦軍は久々の実戦で慌て、民間人に被害を与えるなど戦場を広げてしまいます。
スペースコロニー・フロンティアIVに住む主人公シーブックは、生き残るためにモビルスーツに乗って仲間と共にコロニーを脱出します。しかし、逃げ延びた先の戦艦は、人員不足だったため、否応なくシーブックはパイロットにさせられてしまいます。
やがて、モビルスーツ・ガンダムF91のパイロットとなったシーブックは、幼なじみのセシリーと合流し、クロスボーン・バンガードの指揮官、鉄仮面を倒す必要があることに気付いていくのです。
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●メモ |
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本作品は、当初TVシリーズを想定して作られたものであり、物語的には未完です。しかし、現在(2005年)まで続編は作られていません。
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●DATA |
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劇場版 |
機動戦士ガンダムF91 劇場公開版 |
ビデオ(セル・レンタル) |
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完全版 |
機動戦士ガンダムF91 完全版 |
ビデオ/LD(セル・レンタル) |
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機動戦士ガンダムF91 劇場公開版&完全版 |
DVD(セル・レンタル) |
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6. 機動戦士Vガンダム |
前作(F91)のさらに30年後の世界を描いた作品で、現時点では宇宙世紀最後の物語です。
●簡単なストーリー |
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神聖軍事同盟リガ・ミリティアとザンスカール帝国との戦争を描いた作品です。
スペースコロニー・サイド2「アメリア」に誕生したザンスカール帝国は、女王マリアのもと宗教国家的な色合いを持っています。そして、マリア主義を全世界に広めようと地球侵攻を開始します。しかし連邦軍は、やはり傍観の姿勢をとったため、レジスタンスたちの組織リガ・ミリティアが対抗するようになるという訳です。
地球に住む主人公ウッソは、メールフレンド・カテジナの住む街の近くが戦火に遭い、カテジナの身を心配して、リガ・ミリティアへと入ります。そして、ザンスカールとの戦いの中で、ザンスカールの行ったギロチンに恐怖を覚え、ザンスカールを倒す決意を固めるのです。
舞台はやがて宇宙へと移り、リガ・ミリティアにも連邦軍の一部隊が協力するようになります。そして、女王マリアを利用し、影でザンスカールを牛耳る宰相フォンセ・カガチと木星船団。ガンダム史上、究極の兵器である人類退行兵器エンジェル・ハイロゥの完成。そして、物語はクライマックスを迎えます。
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●メモ |
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放映時は大変評価の低い作品でしたが、近年再評価されつつあります。宗教的な問題を扱ったという点では、エヴァンゲリオンと通じる部分があるでしょう。
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●DATA |
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TV版 |
ビデオ/LD/DVD(セル・レンタル)全13巻 |
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以上で、「宇宙世紀・本編」の作品は終了です。
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