東京ゲームショウ2000春・レポート
去る3月31日、東京ゲームショウ2000春に行ってきました。
その時の個人的な感想をレポートしたいと思います。

幕張メッセ  東京ゲームショウの会場である幕張メッセへ行く。幕張メッセへ行くのは、実は数年ぶりになる。「ファミコン・スペースワールド」以来だ。最後に行ったときは、マリオ64の画面公開に度肝を抜かされたものだが、あの時展示されていた「カービィのエアライド」は未だ発売されていない。

※なお、各企業の感想は五十音順です。
DC版メタルマックス アスキー

 PSソフト「RPGツクール4」を大々的に宣伝していたが、興味がないのでほとんど見ていない。むしろ、PCソフト「RPGツクール2000」の方が良い。サンプルゲームが展示されていたが、こんなものを添付された日には、作る方は大変である。それほどクオリティの高いものであった。
 また、「ダビスタ」のWin版も展示されていた。PS用と画面はさほど変わらず、その上でWin版の特徴である複数ウィンドウを開けるのはとても大きい。
 さりげなくではあるが、DC版「METAL MAX」が展示されていた。ちょっと興味深いものがある。
ペルソナ2 罰

柴田亜美さんが小さく・・・(^_^;)
アトラス

 「ペルソナ2 罰」が目玉であろうか。ただ、金子一馬氏のイラストがあまり好きではないので、僕的には期待度ゼロである。
 また、PS2ソフト「プライマルイメージ」も公開されていたが、この手のゲームも僕の好みではないので、期待度ゼロ。ウ〜ム。何のレポートにもなってない…。
 ちなみに、偶然イベントをやっており、そこに漫画家の柴田亜美さんが出ておられた。
DRAGON QUEST VII

DRAGON QUEST VII

コーエー
エニックス/コーエー

 ここは合同のブース。
 まずは、エニックスから。やはり目玉はドラクエ7であろうか。さっそく並びプレイする。プレイ方法は2種類。スタートから始めるか、冒険の書から始めるか、である。
 スタートから始めた場合、まずは主人公の名前入力画面になる。ただ、主人公以外のキャラクターの名前は変えられないようだ。DQ2のような裏技があれば別だが。
 冒険の書から始める場合、まずはメモカの刺さっているスロットを選択することとなる。その後、冒険の書が最大5つ×3ページ表示される。つまり、セーブデータは1ブロック使用ということである。その後、ロードとなるわけだが、はっきり言って読み込む時間を全く感じない。SFC版で冒険の書を選択したときと同じスピードである。
 この途中から始めるデータは、旅の宿から始まる。その後、フィールドに出てしばらく歩き、数回の戦闘を重ねてダーマ神殿へと行くのである。
 具体的な感想であるが、階段などの画面切り替えの際にかかる時間は全くない。今までと同じである。また回転機能であるが、これがなかなか使いやすかった。特に、「旅の宿」では回転させないと出口が見えなかったように思う。
 戦闘シーンであるが、これが素晴らしい発展を遂げていた。敵キャラのアニメーションはスムーズで素晴らしく、また魔法のエフェクトも良かった。爆発や炎などの効果は、手書きっぽさがなくなり、本物のような質感であった。もちろん、読み込み時間は皆無と言っていい。
 仲間と話す機能であるが、これが面白い。同じシチュエーションでも数パターンあり、奥深さが感じられた。
 最後にオープニング(タイトルロゴが出るところ)であるが、音楽は4〜6と同じテーマ(天空編)である。当然、音は良くなっている。波に船(ロゴのバックにあるやつ)が揺れており、その揺れが収まると、世界地図をバックにロゴが表示される。また、オープニングムービーも良かった。
 発売日は5月末のままである。近々発表されるとのことだった。ちなみに、全部で6回プレイしたことを合わせて記しておく。
 その他では、「スターオーシャン・ブルースフィア」が興味を引いた。なかなか良い出来のようである。これは続報に期待したい。また、爆弾を解体していくゲーム、「鈴木爆発」は見ている分には面白かった。「0 STORY」については語ることは何もない。
 次にコーエー。やはり「アンジェリーク・トロワ」であろうか。個人的には第1作で終わっているのだが、実は人気シリーズであることに最近気づいた。特に見ていないので、感想はない。

SNK

 個人的に注目している「伝説のオウガバトル外伝」であるが、見ることが出来なかった。というのは、ネオジオポケットの画面が外部のモニターに出力されてはいないからだ。そのため、遊んでいる人間しか画面を見ることができない。もう少し、展示方法を考えていただきたいところである。

NECインターチャネル

 業者日に行ったときは、大したことはなかったが、2日目に行ったときは大群衆が集まっていた。何事かと思ったところ、ただの声優によるイベントであった。しかし、僕の知らない若手女性声優であったので見る気も起きず、そのまま撤収。
ガイアマスター カプコン

 「鬼武者」の映像が公開されていた。なかなか良さげである。これで、操作可能な画面が公開されていれば大満足であったのだが。
 「バイオ0」も公開されていた。しかし、バイオシリーズは基本的にやらないので、前作との比較などを書けない。だが、映像は素晴らしかった。
 「ガイアマスター」はちょっと注目しているゲームである。「モノポリー」や「いたスト」と同系統のボードゲームである。だが、この手のゲームは実際に長く遊んでみないと分からないので、友達が買ったら一緒に遊んでみたい。
ちょうどドラム・ソロのところ

コナミ
コナミ

 ちょうど、「BEMANI SPECIAL LIVE」が行われていた。ドラムソロもあったりと、なかなか本格的なものである。
 コナミブースで個人的に気になったのは、「実況パワフルプロ野球2000」。発売日が決定しており、嬉しさを噛みしめながらプレイする。前作と比べ、見た目には何ら変化はしていないが、やってみると分かる変化がある。さらに個人的で申し訳ないが、田辺が巨人にいる喜びがあった。
 もう1つは、「Z.O.E」。あの小島秀夫氏のプロデュース作品である。PS2ソフトで、ロボットアクションであったが、グラフィックなど大変良好である。これから完成度が高まっていくと思うので、今後に期待していきたい。

ぷよぷよ関係のゲーム コンパイル

 ぷよぷよ。
 今さら語ることもないが、まあ、僕がぷよ教教祖ということでなんとなく。(笑)

スクウェア・シアター正面

シアターの反対側
スクウェア

 FF9に期待したものの、完全に肩透かしを食った格好である。大した情報もなく、期待はずれもいいところであった。
 その他のゲームについてだが、まずは「劇空間プロ野球」。やはり、あの映像は素晴らしい。あらためてPS2の性能に驚いた。しかし、野球ゲームとしては、完全に僕の好みではないタイプ。プレイしてみたが、操作しにくく、失望感が残ってしまった。観戦モードで試合を見るのが良いのかもしれない。
 「ALL STAR PRO-WRESTLING」は、残念ながらプレイしていないので操作感について書くことは出来ない。だが、映像は完璧。プロレスファンの僕はしびれてしまった。
クランディアII

エターナル アルカディア

ファンタシースター オンライン
セガ・エンタープライゼス

 まず、「グランディア2」であるが、特に大した情報は公開されていない。しかし、会場で配布されたビデオに収録されている映像を見る限り、かなり期待していい作品である。
 「エターナル・アルカディア」であるが、操作もしやすく、いい感じに仕上がっている。これも十分期待できる作品であろう。
 「ファンタシースター・オンライン」であるが、大変面白そうである。オンラインゲームなので、言語の壁をどう越えるかがテーマになりそうだが、これがなかなかいい感じ。1つのDCで「さあ、行こう!」と表示されているものが、もう1つのDC(アメリカを想定している感じ)では「Let's Go!」と表示されていた。これならば、英語の苦手な僕でも普通にやれそうである。(笑)
 今回のゲームショウで、一番やる気を感じたブースであった。

ソニー・コンピュータエンタテインメント

 正直言って、めぼしいタイトルはなかった。ファンタビジョンを大々的に展示していたが、既に発売されたゲームよりも、新しいゲームを出して欲しかった。特にPS2ソフトは、まだまだ不足の感が否めない。ソニーには頑張ってもらいたいところである。

テクモ

 やはり、ここの目玉は「DEAD or ALIVE2」である。だが、すでに販売されているものについて、語ることもないだろう。
写真奥では鉄拳大会

ToEのコーナー
ナムコ

 「テイルズ・オブ・エターニア」が個人的に大注目。しかし、まだまだのようである。オープニングムービーや一部画面が公開されたにとどまっていた。けれども、期待通りの出来になりそうである。
 他には、鉄拳大会が行われていた。
バンダイと一緒 バンプレスト

 最大の目玉は「スパロボα」。細かく書くと濃くなってしまうので自粛するが、やはり良い。買う気はなかったのだが、今では購入の意志を固めている。相変わらず、戦闘前の読み込みが長そうではあるが、そんなことを気にしても意味のないことであろう。
 ちなみに、2日目のイベントにはアムロ役の古谷徹さんとドモン役の関智一さんが登場し、異常な盛り上がりを見せていた。余談だが、そのイベントで、ガンダムクイズが行われていたが、僕にとっては常識レベルの問題であった。(笑)
フロムソフトウェア フロム・ソフトウェア

 「エヴァーグレイス」と「ARMORED CORE 2」が出展されていた。特に、「ARMORED CORE 2」はi.Linkによる対戦も可能であり、今後に期待したい。確認した限りではポリゴン欠けはなく、スムーズな動きを見せていた。本当はプレイしてみたかったが、行列が出来ていたのでやめた。

おまけで任天堂

 例年通り、任天堂のブースはない。しかし、会場の外(通路)にあるベンチから見えるモニターでは、延々と任天堂ソフトのCMを流していた(任天堂は東京ゲームショウの協賛会社)。そして、それをじっと見ている人が意外と多い。ブースを出さなくても宣伝効果は抜群のようだ。(笑)

総評

 全体的に活気がなかったように思われる。やはり、目玉タイトルに欠けるのが原因であろう。また、PS2ソフトの展示も少なく、当分はPS1ソフトの時代が続きそうである。そんな中、DCがいい感じである。夏頃に有力タイトルが相次いで出そうなので、そのあたりの時期に注目してみたい。