東京ゲームショウ2000秋・レポート
去る9月22日、東京ゲームショウ2000秋に行ってきました。
その時の個人的な感想をレポートしたいと思います。

 「NINTENDOスペースワールド2000」以来、1ヶ月ぶりの幕張メッセへ。
 いきなり「X−BOX」のロゴがお出迎え。だが、このロゴは気に入らない。傷口が開いたような感じを受けてしかたがないからだ。ちなみに、「X−BOX」関連の出展はなし。ま、期待なんかしてなかったけど。
 ■会場の様子

  春の時とあまり雰囲気は変わらない



カプコン

 ここの目玉は「鬼武者」。春のゲームショウの際に公開されたものよりも、全体のクオリティは遥かに上がっていた。春の時には、「これがPS2ソフト?」といった感じであったが、今回はそのような感じは全く出来ない出来であった。
 遊んでいないので、面白いかどうかは分からないが、購入を検討してみたくなった。

 もう1つの目玉は、この「エルドラドゲート」ではないだろうか。DCで2ヶ月おきに出るRPGである。天野喜孝氏のイラストを含め、全体的にいい感じ。特に何かに秀でているわけではないが、かと言って欠点もない。値段などを考慮すれば、及第点を与えられるレベルだと感じた。どうも、1本のソフトがいくつかのシナリオで構成される作りのようだ。
 とりあえず第6巻までのパッケージは展示されていた。DCユーザーはとりあえず押さえとけ!といった作品だと思う。



エンターブレイン

 この社名になってから初参加。
 春と変わらず、「RPGツクール4」が展示されていた。ロクに見てない。また、「トゥルーラブストーリー3」はそれなりに売れるだろう。やっぱり、固定ファン(?)が集まっていた。

 しかし、家に帰ってから大事なことに気づく。会場で配られる冊子を読み返していたところ、出展ソフトとして「エムブレムサーガ」の名が。しまったーーっ! これをチェックし忘れるとは、FE教徒としては大失態。でも、事前に入手した情報だと、出展予定ではなかったのだが…。
 このブースに行かれた方、「エムブレムサーガ」は出展されていたでしょうか? ご存知の方は、ぜひご一報を。




トミー

 ノーチェックのメーカーであったが、何げに「ゾイド」が気になった。PSソフト「ZOIDS 帝国VS共和国」は、かつてゾイドで遊んだ者の心をくすぐる作り。一緒に展示されていたソイドのジオラマにも、また心をくすぐられる。ぐは。
 同じ日に開催されていた「プラモデル・ラジコンショー2000 in TOKYO」に行きたかったな〜。ガンプラも新作が出てたし(笑)
 ■くまのプーさん

  いや、一応……ね(笑)



 ■飛龍の拳

  まだ続くの?



ハドソン

 いくつかのソフトが出展されていたが、ゲームボーイアドバンスのソフトがメイン。「ピノビィーの大冒険」は、なかなか面白そうな感じ。
 久々にハドソンに活気が戻ったような…。



コナミ

 毎度毎度、出展ソフトの数の多いこと多いこと。そのおかげで、印象に残らない…(笑)
 メタルギアソリッド2が展示されていれば良かったけど。




タイトー

 写真にも写っているパワーショベルが印象的。ゲームは、あんまり見ていないので、特にコメントはなし。




NTTドコモ

 ドコモが出展してきたことが、まず驚き。ゲームと携帯との連携がいよいよ本格的になってきたのかも。
 実際に展示されていたのは、ワンダースワンの通信システムなどの周辺機器と、iモード用のゲーム。あらためて感じたのだが、多くのゲームメーカーがiモード用のコンテンツを用意している。あの料金システムさえなんとかしてくれれば、本格的に遊んでもいいんだけどねえ…。現状のシステムはボッタクリに近い。





コーエー

 コーエーの目玉は「決戦II」。シブサワコウ(正体は襟川会長)プロデューサーが登場し、決戦IIのデモンストレーションを行った。総勢500人がそれぞれ独自に動いたり、妖術を使った際に、竜巻で飛ばされる人々、雷で飛び散っていく人々、このあたりの動きは素晴らしい。また、会長の喋りが妙にツボをついて面白かった。「決戦II」、買ってもいいかもしれない。
 もう1つの目玉は「アンジェリーク・トロワ」。真ん中の写真に写っている階段から2階へ上がったところに展示されていた。ここは一転して別世界のよう。女性だらけの世界だった。
 ■限定版の中身

  ファンにはたまらないんでしょうねえ…



サンライズインタラクティブ

 「G-SAVIOUR」と「サンライズ英雄譚R」がメイン。けれど、あまり興味はなし。それよりも、ブース内に展示されていた「G-SAVIOUR」の撮影で実際に使用した小道具とか、ディスプレイ用のフィギュアの方に興味があった。



エニックス

 「ドラゴンクエストVII」が出た後だけに、特に見るべきものはない(笑) 正直言って、寂しい限り。一部では、「大作の移植版(おそらくGB版のDQ3)が当日発表される」とあったが、それもなし。サラッと眺めてから、次のブースへ。



バンダイ

 かなりの活気があった。やはり、ワンダースワン・カラー効果であろう。スクウェア参入の影響もあり、面白い展開になるんじゃないかと思う。ゲームボーイアドバンスと上手い棲み分けが出来れば、バンダイ側からすれば大勝利かも。

 やはり触れずにおくのはまずいであろう。ワンダースワンカラー専用の「ファイナルファンタジー」。
 グラフィック的には、4や5あたりがベースとなっており、僕としては最高の流れ。実際に遊んでみたが、操作性も良好。また、スクウェア初となるのではないかと思うリメイク。買いたいと思う気持ちは加速度的に増していく。
 ただ、FC版に比べて、少し簡単になったかも。DQのリメイク版でもそう感じたが、これは時代の流れなのかも知れない。

 その他のポイントとしては、PS2ソフト「機動戦士ガンダム」が注目作。やはり、グラフィックは相当クオリティが高くなっている。色々と出来るようになったし、これもハードの性能によるものだろう。しかし、ガンダムの動きがどうもぎこちない。やはり、期待しすぎはいけないようだ。まあ、アニメシーンは相変わらず素晴らしいので、そのためだけに買うかもしれない。

 ■ワンダースワンカラー・FF同梱版

  12月9日発売、9,999円だそうで。
  購入、決定でございます。




ナムコ

 「テイルズ オブ エターニア」が大注目作。序盤から遊べる状態になっており、さっそく遊んでみた。グラフィックは美しく、非常に良い感じ。ストーリー的にも、以前のシリーズが好きなら買ってもいいのではないかと思う。ただ、PSソフトの宿命か、読み込み時間がちょっと長いのはご愛敬。
 他にもいくつかソフトが展示されていたが、「ToE」に気を取られていたために、あまり印象に残らず。



ソニー・コンピュータエンタテインメント

 やっとやる気になったって感じ。「グランツーリスモ2000 A spec」が最大の目玉。2人対戦の様子を、TV中継のように要所要所で画面を切り替えながら実況つきで見せるのは面白かった。また、ゲームとしては素晴らしい出来ではないかと思う。海外の方が多く集まっていたのが印象的だった。
 他にも、「クラッシュ」シリーズ最新作など、いくつかの新作タイトルが展示されていた。前回の「ファンタビジョン」だけというお寒い様子と比べれば、雲泥の差である。



テクモ

 相変わらず「デットオアアライブ2」。さすがに飽きてきた。また、登場女性キャラの水着姿を次々公開したりと、予想通りそっち方面に訴えかける戦法。ダマされる男がいるだけに、この方法はバカにできないものが。
 ま、そろそろ新作を見せていただきたいものだ。



総評

 セガ、スクウェアが抜けたのが大きく、目玉がないゲームショウであった。これならば、「NITENDOスペースワールド2000」の方が遥かに活気があり、目玉も多かった。そろそろゲームショウも転換期に入ってきたのかもしれない。
 それにしても、「X−BOX」のロゴは数多く掲げられていたのに、関連情報が全くなかったのが残念でならない。売れるんですかねえ…。わかんないけど。