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■ MS-14編

 MS-06R-3S 高機動型ザク(ゲルググ先行試作型)
 YMS-14(MS-14S、MS-14H) ゲルググ(先行量産型)
 ゲルググの先行量産型で、A型量産の前に25機生産され、各部隊のエースパイロットに回された。通常量産型と性能の差があるかは不明だが、独自のカラーリングを行っていたことだけは確認されている。
 有名なのは、シャア・アズナブル大佐の駆る赤い14S型や、“真紅の稲妻”と呼ばれたジョニー・ライデン少佐の駆る真紅と黒の14B型、“ソロモンの悪夢”と呼ばれたアナベル・ガトー大尉の青と緑の14H型である。
主なパイロット:シャア・アズナブル、アナベル・ガトー
 MS-14A ゲルググ
 連邦軍が開発したガンダムや、ジムに対抗すべく開発された機体。
 ジオン軍で初めてのビーム兵器を標準装備した機体で、ガンダム以上の性能を持つとさえ言われる。
 しかし、実戦投入が終戦の1ヶ月前であったこと、ベテランパイロットの多くが戦死し、新兵をパイロットにしなければならなかったこと、などから大した戦果を挙げることはできなかった。
 このA型は通常仕様の量産機で、83機生産されたとされる。
■MS-14Aゲルググから派生する機体

 MS-14G ゲルググ
 地上で使用されたゲルググは、G型と呼称された。
 A型とほぼ同じであるが、特殊武装としてアームガドリングガン、アームランチャーを腕部に内蔵している。
主なパイロット:ヴィッシュ・ドナヒュー

 MS-14D デザートゲルググ
 砂漠戦用に改修された機体。特殊武器アームドバスターを装備している。

■ MS-14F ゲルググ・マリーネ

 MS-14B 高機動型ゲルググ
 A型のバックパックを高機動タイプに換装したもの。
 それ以外にA型との差異はなく、計67機生産されたとされるものの、実際にはA型の換装機もあったことが予想されるため、実際の生産数は、これより少ないと思われる。
主なパイロット:ジョニー・ライデン
■MS-14B高機動型ゲルググから派生する機体

 MS-14C ゲルググキャノン
 A型のバックパックを、ビームキャノン装備型バックパックに換装したもの。武装が多少変更されている。
 作戦用途に合わせ、B型と使い分けられていたようだ。計15機生産されたとされる。
主なパイロット:ジェラルド・サカイ

 MS-14J リゲルグ
 B型を、アクシズが改修した機体。
 外見こそゲルググであるが、実際はU.C.0088当時の他のMSと比べても遜色のない性能となっている。
 なお、リゲルグとは“リファイン・ゲルググ”の略であるという説が一般的である。
主なパイロット:イリア・パゾム
 MS-14A ゲルググ
 MS-14F ゲルググ・マリーネ
 「統合整備計画」以前に、前線における特殊任務の多い海兵隊上陸戦闘部隊仕様機として、ア・バオア・クー工厰で短期間生産された機体。重力出力比や機動性、運動性などは、後のJG型に匹敵するレベルのスペックを達成している。
 ただ、生産ラインの確立や実戦投入に際しての時期的な問題から、一年戦争に参戦した機体は決して多くなく、U.C.0083の「星の屑作戦」を遂行したデラーズ・フリート所属のシーマ艦隊によってもっとも多く運用された。
■MS-14Fゲルググ・マリーネから派生する機体

 MS-14Fs ゲルググ・マリーネ(指揮官用)
 頭部に40mm機関砲や強力な通信機器を装備するなど、いくつかの点で14F型と仕様が異なるが、基本的には全く同一の機体である。
 シーマ艦隊で運用された際には、この14Fs型のみがビームライフルを装備していた。
主なパイロット:シーマ・ガラハウ

 MS-14JG ゲルググ・イェーガー
 14F型をベースとし、「統合整備計画」によって生み出されたゲルググシリーズの最終生産型である。
 非常に高性能な照準装置と火器管制システムを搭載している。
 主兵装であるビームマシンガンに搭載されている照準用アクティブ・レーザー発振器は収束率が高く、高精度な遠距離照準と狙撃を可能とした。この狙撃精度は大戦時のMSの中ではトップクラスである。
 高い戦闘力を持った本機であったが、配備に手間取り、少数が実戦参加したにとどまった。