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■ MS-06(MS-01〜MS-06)編

 MS-01
 外部制御・外部動力による稼働実験機。
 軍部におけるコンペティションの結果、手足を有することで可能となったAMBACシステムを備えていた、ジオニック社のZI-XA3「クラブマン」が採用され、MS-01の型式番号が与えられた。
 MS-02
 制御機器内装による稼働試験機。
 MS-03
 短時間ながら、独立稼働が可能な試験機。
 MS-04 プロトタイプザク
 ミノフスキー超小型反応炉搭載の稼働試験機。装甲・出力も強化された。
 MS-05A ザクI
 MS-04をさらに改良し、それまで機体外に設けられていた動力・制御関連の機器を全て内装とした機体。
 このA型は、初期先行試作量産型で、27機が生産された。
 MS-05B ザクI
 A型の実働データを基に改良された実戦仕様量産機。
 793機生産され、その多くが教導機動大隊の編成や、初期の戦闘において使用される。
 通称は「旧ザク」。
主なパイロット:ガデム
 MS-06A ザクII(先行生産型)
 MS-05を基に、「MSが持つべき汎用性の拡大」を主眼に置いて開発された機体。
 このA型は先行生産型で、ショルダーアーマーのスパイクが採用されていなかった。
 MS-06C ザクII(初期量産型)
 A型の改良機で、ショルダーアーマーのスパイクが採用される。
 この機体をベースに反応炉の性能向上と、動力伝達パイプの歩留まりの安定が図られた。
 放射線防護のため、多重空間装甲を採用している。
 236機が生産された。
 MS-06F ザクII
 C型の改良機で、標準機。大戦中、最も量産された機体で、後のMS開発に多大な影響を与える。
 俗に「ザク」と言えば、このF型か、陸戦用のJ型のことを指す。
 3000機以上が生産された。
主なパイロット:デニム、ジーンなど
■MS-06FザクIIから派生する機体

 MS-06E ザク強行偵察型
 C型をベースとして開発された偵察機。しかし、生産時には主力MSの生産がC型からF型へと移行していたため、F型の生産ラインで作られることとなる。
 F型から兵装に必要な部分を極力排除し、燃料スペースを10%増加、機体各部に探知システムを装着する、など偵察機としての改造を施している。
 MS-06E-3 ザクフリッパー
 E型では光学的な偵察しか出来なかったため、頭部カメラを3基に増やし、背部に折りたたみ式複合探知システムを装備した改良機。
 計16機生産された。
 MS-06FS ザクII(指揮官用)
 F型を改修し、指揮官搭乗用としたマイナーチェンジ機。
 頭部バルカンの増設、格闘能力の向上などが計られたが、それ以外の部分は基本的にF型と同じであり、F型の中で品質の良かった機体の一部が改修されたという。F型の高性能機というよりは、高級機といった位置付け。
 軍上層部の要求スペックは満たせず、生産数は少なかった。
主なパイロット:ガルマ・ザビ
 MS-06S ザクII(指揮官用)
 F型をチューンナップした高性能機(一部、C型からの改修機もあったとされる)。外観はF型と変わらない。
 スラスター推力を30%強化し、機体の構造材に特殊材料を用いている。
 主に指揮官クラスに手渡されるが、機体の性能限界に達したため、大きな戦果をあげていない。例外として、一部、特殊な塗装を施された機体は、大きな戦果を挙げたようである。
 約100機ほどが生産される。
主なパイロット:シャア・アズナブル
 MS-18E ケンプファー
 「統合整備計画」以降に開発された機体であり、MS-06「ザクII」をベースとして、ジェネレータ出力、スラスター出力の強化を図って設計された。そのため、他機種とのパーツ共有率は高く、性能に比して生産性は高かった。しかし、完成直後に終戦を迎えたため、試作機数機がロールアウトしたにとどまっている。
 機体各部に設置されたスラスターの大推力を活かして目標に接近、多数装備した火器により、敵兵力を制圧した後、速やかに戦場から離脱するという運用法が考えられていたようだ。
 「ケンプファー」は、旧世紀のドイツ地方の言葉で「闘士」を意味する。
主なパイロット:ミハイル・カミンスキー


■ MS-06J ザクII(陸戦型)

■ MS-06RP 高機動型ザクII試験型

■ MS-06Z サイコミュ試験型ザク 《→ ニュータイプ専用MS編
 MS-06F2 ザクII(後期量産型)
 機体の軽量化とジェネレーター出力の向上を目的に、F型を改修した機体。
 大戦末期に生産されたため、そのほとんどが終戦後に連邦軍に接収される。
■MS-06F2ザクII(後期量産型)から派生する機体

 MS-21C ドラッツェ
 ザクの機体を流用して開発されたMS。宇宙戦での機動性を重視し、肩部にスラスター・ポッドを装備。脚部を排除し、大型のプロペラントタンク兼スラスターを設置している。

 MS-06FZ ザクII改
 「統合整備計画」により生産された06Fシリーズの最終生産型。
 機体各所にあるアポジモーターの大型化、スラスターの大型化により、推力が70%も向上した。
 しかし、推進剤の総量は変わっていないため、限界時間は半分に低下している。
主なパイロット:バーナード・ワイズマン


 MS-06F ザクII
 MS-06J ザクII(陸戦型)
 F型の改装機。地上で使用するために、反応炉の動力取り回りの変更、空冷構造の採用および、重力下でデッドウェイトとなる各種装備を取り除き、オプション装着用のハードポイントを脚部に増設したもの。
 地球侵攻作戦で、多大な戦果を挙げる。
主なパイロット:コズン、アコースなど
■MS-06JザクII(陸戦型)から派生する機体

 MS-06D デザートザク
 アフリカ戦線向けに、J型を改良した機体。砂中に機体のほとんどが入ってもマシントラブルが発生しないように、各関節を中心に施されているほか、専用の武器、ランドセルが用意された。

 MS-06G ザクII(局地戦用高機動型)
 脚部に補助推進装置を装備し、全体的にMS-07よりも太めに見えたという。

 MS-06K ザクキャノン
 当初は、地球侵攻作戦における対空防御の手段として改良されたが、連邦軍にもMSが登場したことにより、対MS戦の後方支援用に目的が変更された。
 試作段階ではMS-06J-12の型式番号が与えられていた。
主なパイロット:イアン・グレーデン

 MS-06V ザクタンク
 ザクの機体と、マゼラ・アタックの車体とを組み合わせた間に合わせの作業用機体。

 MS-06W 一般作業用ザク
 ザクタンクと同様に、破損をまぬがれた部品を組み合わせた再生機。最前線での作業等に使用される。
 なお、W型というのは制式番号ではなく便宜上与えられたものである。

■MS-06M ザク・マリンタイプ 《→ 水陸両用MS編

 YMS-07 プロトタイプグフ 《→ MS-07編

 YMS-08A 高機動型試作機 《→ MS-08編


 MS-06F ザクII
 MS-06RP 高機動型ザクII試験型
 次期量産機のための試験機。背部メインロケット、サブロケットを装備した脚部、インテグラルタンクを大型化した腰部などが、F型との違いである。
 計2機製造され、グラナダ基地でテストが行われる。テスト結果は良好。
主なパイロット:エリオット・レム
 MS-06R-1 高機動型ザクII
 RP型のテスト結果を受けて生産された初期生産型。
 しかし、ロケットエンジンの出力増加による不良問題などがあり、22機の生産にとどまる。
主なパイロット:シン・マツナガ
 MS-06R-1A 高機動型ザクII
 R-1型の改修機。脚部補助燃料タンクをカートリッジ式に変更し、メンテナンスが手軽になる。
 56機が生産された他、R-1型の11機がR-1A型に改修された。
主なパイロット:黒い三連星
 MS-06R-2P 高機動型ザクII ビーム兵器運用試験型
 ツィマッド社のリックドムに対抗するため、設計された試験機。
 メインジェネレータにMS-11(後のMS-14)のものを使用することで、低出力であるがビーム砲の発射に成功している。
 MS-06R-2 高機動型ザクII
 R-2P型からビーム兵器搭載を断念させて再設計された機体。
 大変高性能な機体であったが、生産性が極めて悪かったため、コンペティションでMS-09Rに敗れ、わずか4機の生産にとどまる。
主なパイロット:ジョニー・ライデン
■MS-06R-2高機動型ザクから派生する機体

 MS-11 アクトザク
 ペズン計画によって開発された局地戦用MS。
 06シリーズをブラッシュアップし、総合的な運動性の向上を目的として設計された機体。
 実験的であるが、関節部にマグネット・コーティング処理を施しており、優秀な性能を誇る。
 大戦終結後、連邦軍の手により量産され、実戦に投入される。


■ YMS-15 ギャン 《→ MS-15編

■ MS-06RD-4 高機動型ザク 《→ MS-09編
 MS-06R-3S 高機動型ザクII(ゲルググ先行試作型)
 R-2型の機体を改修し、さらにMS-11(後のMS-14)用部品を大量に使い、短期間で作り上げた完成度の高い試作機。
 MS-14のテストに用いられ、開発者の間では「ザクIII」と呼ばれていた。
 YMS-14 ゲルググ(先行量産型) 《→ MS-14編