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■ MS-15編

 MS-06R-2 高機動型ザク
 YMS-15 ギャン
 MS-06に代わる主力MSとして、ツィマッド社が開発・提示したMS。
 当時、連邦軍MSの象徴的存在となりつつあった「ガンダム」に対抗するため、これに匹敵する格闘性能を持たせることを前提に開発された。
 結果、YMS-15ギャンは主武装をビームサーベルとし、小型機雷ハイドボンブおよびミサイルを内蔵するシールドを装備。関節部には公国側では試験段階であったフィールドモーターを採用し、機体重量の軽減化と合わせて機動力、特に重力下における瞬発力の強化が図られた。
 その性能は部分的にはジオニック社のゲルググに勝っていたものの、すでに宇宙を主戦場としていた現状と、射撃戦能力を考慮され、制式採用機にはYMS-14(後にMS-14)ゲルググが選ばれることになる。
 こうしてYMS-15ギャンから増加試作を表す「Y」の文字が外されることはなく、試作機がわずか3機製作されたのみにとどまった。
主なパイロット:マ・クベ
 MS-17A ガルバルディ(A型)
 一年戦争末期に、YMS-15の発展機としてMS-14と可能な限り部品を共有することを条件に開発された機体。
 腕部にMS-14と同型の補助ジェットエンジンを装備し、大気圏内でも運用が可能であった。
 ペズン計画により開発されたが、実機の製造はグラナダで行われていたらしい。
 終戦直後、キシリア派残党によって1機が使用された。
 MS-17B ガルバルディ(B型)
 MS-17Aの発展型。サイド3で製造が進められていた。
 一年戦争中に試作機が完成し、終戦一週間前にアクシズへ脱出した。
 A型やMS-14に比べて熱帯地用の装備が強化されており、地上戦が長期化した場合は低緯度地域に投入されることが想定されていた。
 空間戦闘能力もかなり向上しているとされる。
 なお、MS-17は一年戦争後連邦軍によって徴収され、リニアシートの追加等の改良が施された。
 これらの機体は戦時中のジオン純正の機体と区別するため、「RMS-117 ガルバルディβ」と呼称され、戦時中のジオン純正の機体を「ガルバルディα」と呼称することとなった。