富士急ハイランド「GUNDAM THE RIDE」レポート
3月28日、富士急ハイランドにある「GUNDAM THE RIDE」に乗ってきました。
その時の個人的な感想をレポートしたいと思います。


 3月28日。
 我々は「GUNDAM THE RIDE」に乗るため、富士急ハイランドへと旅立った。

 「GUNDAM THE RIDE」って何?という人のために、簡単に説明しておこう。
 富士急ハイランドにあるアトラクションの1つで、TDLにある「スターツアーズ」のガンダム版と思っていただければいいだろう。
 要は、部屋の中に座席があり、客はそこに座る。前方にスクリーンがあり、そこに映し出される映像にあわせて、さも乗り物に乗っているかのように部屋が揺れる施設である。

 この「GUNDAM THE RIDE」、単にガンダムをテーマにしただけじゃん!などと思ってはいけない。設定や映像などを製作したのは、ガンダムを作った「サンライズ」である。さらに、原作者である富野由悠季氏も監修を務めている。
 つまり、ちゃんとしたものなのだ。
 まあ、ちゃんとしたものだからこそ、行く気になったのだが(笑)

 前置きはこのへんにして、さっそく当日の模様をお伝えしよう。



出発時の新宿の様子

 前日の天気予報では雨が降るなどと言っていたのだが、当日の天気は晴れ。本当に良かった。
 もしかすると、我々の濃い濃いエネルギーが、雨雲を吹き飛ばしたのかもしれん(笑)
出発時の新宿の様子


 富士急へは、新宿から高速バスを利用した。
 我々が乗ったのは4号車。
 他のバスは通常のバスだったのだが、我々の4号車はちと違う!


 いや、かなり違う!



 なんと、ザクバスだったのだ!(笑)



 これには一同大興奮であった(笑)


ザクバス、後部 ザクバス、側面
ザクバス、後部 ザクバス、側面



 バスに乗ること、約1時間半。
 我々は富士急ハイランドに到着した。


富士急ハイランド入口 噂の「FUJIYAMA」
富士急ハイランド入口 噂の「FUJIYAMA」




「GUNDAM THE RIDE」入口

 目指す場所はもちろん「GUNDAM THE RIDE」!
 他に行くところなどあろうはずがない!(笑)
「GUNDAM THE RIDE」入口



 で、「GUNDAM THE RIDE」のレポートに移るわけだが、その前に「GUNDAM THE RIDE」の設定を紹介しておこう。
 その方が今後の説明が楽だからである(笑)



 時は宇宙世紀0079年12月31日。
 一年戦争最大にして最後の戦いとなる、「宇宙要塞ア・バオア・クー攻略戦」が行われる日である。

 その日、ア・バオア・クー周辺宙域を1隻の輸送艦が、スペースコロニー・サイド6へ向け、航行していた。その艦の名前は「スルガ」。巡洋艦であるサラミス級を改装したサラミス改フジ級の1隻である。
 「スルガ」には、地球からコロニーへの移民を目的とした一般市民が搭乗しており、「スルガ」は、これら市民をスペースコロニー・サイド6へと連れて行く任務をもっていた。

 そんな時、「スルガ」をジオン軍のモビルスーツが襲う。安全宙域を航行していたはずであったのだが、戦闘に突入した今、そんな言い訳は通るはずもない。

艦長のヘンケン・ベッケナー  一般市民の身の安全を憂慮した「スルガ」の艦長ヘンケン・ベッケナーは、ランチ(脱出艇)に一般市民を乗せ、戦闘宙域から脱出させることを決断したのであった…。
艦長のヘンケン・ベッケナー

…太字にした部分だけ覚えておいていただきたい。



 建物の中に入ると、そこは「スルガ」の内部となっている。つまり、「ライドの通路=スルガの艦内通路」なのである。壁には兵士たちが書いたと思われる落書きなどがある。なお、艦内は連邦軍の艦船運航規定により写真撮影は禁じられている。
 また、定期的に艦内放送が流れている。

「星一号作戦、カウントダウン継続中。
 ルザル艦隊および第二、第三大隊は予定通り、ア・バオア・クー宙域へ到達する模様」


 この放送を聴いて、思わずニヤリとした人は、かなりのマニアである。
 つまり、ここでマニアか否かを選別できるという、恐ろしい放送だったのだ!(笑)

 簡単に説明しておこう。
 まず、「星一号作戦、カウントダウン継続中」という箇所について。
 この前日にあたる12月30日。星一号作戦発動中の連邦艦隊を、ジオン軍のソーラ・レイ(円筒形のスペースコロニーそのものを巨大なレーザー砲にしたもの)の一撃が襲い、一瞬にして連邦艦隊の30%が消失した。そのため、上層部では星一号作戦を継続するか否かが問題となり、結果、継続することが決定されたのである。
 次に、「ルザル艦隊および…」という箇所について。
 当初、作戦艦隊の旗艦は、レビル将軍(大将)の搭乗する「フェーベ」であった。しかし、先のソーラ・レイで「フェーベ」は消失。そこで、急遽「ルザル」が旗艦となったのである。これは「機動戦士ガンダム」の作中でも語られている。

 この2箇所が分かる人は、どう考えてもマニアであろう(笑)
 ちなみに、僕はどうだったのか。
 ここで説明を書いている時点で、その結果はお分かりかと思う(笑)

 やがて、ブリーフィングルームにたどり着き、我々は順番を待つこととなった。
 そして順番が来る。

 まず、中央のモニターに、コロニー公社からの番組が放映される。
 設定では、我々はコロニーへ移民する一般市民である。つまり、コロニーでの生活には慣れていないのだ。そこで、コロニーとはこういうものだ、という説明の番組なのである。
 内容は、「コロニーって地球と似ているんだね〜」ってな環境ビデオのような作りであった。なお、実際の地球の映像なんだから地球と似ていて当たり前だろ!というツッコミはしてはいけない(笑)

 そして、番組が次の段階に進もうとした時、突然映像が乱れ、画面が切り替わり、艦長の姿が映し出された。どうやら、緊急事態のようだ。
 艦長の口から語られたのは、ジオンのモビルスーツが攻撃をしかけてきたため、安全のためにランチ(脱出艇)で脱出してほしい、とのことだった。
 ちなみに、艦長の名前はヘンケン・ベッケナー。7年後におきるグリプス戦役(機動戦士Zガンダムのこと)では、主人公カミーユやシャアの乗る戦艦アーガマの初代艦長を務める人物である。

 その後、オペレーターなどからランチ搭乗の際の注意事項の説明があり、我々はランチに乗り込むのである…。



 さて、次のページにはランチ搭乗の際のレポートを書いてある。
 そのため、今度ライドに乗りに行くからネタバレはカンベンだぜ!という方は、一気に3ページ目に行っていただきたい。

 ■2ページ目(搭乗の際のレポート)
 ■3ページ目(搭乗後のレポート)