我々が搭乗したのはランチ3号機。
結局、ランチは全部で4号機まであったようだ。
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2機の「ジム」と、我々が乗った「ランチ」 |
1号機が出て、2号機が出ていく。そして、3号機の順番が来る。さあ出発……といきたいところだが、どうやらエンジンの故障で出発できないようだ。ランチの艦長と「スルガ」との間でやり取りが続く。
そんな中も、ジオン軍の攻撃が続く。そして、「スルガ」を襲った一撃で船体が大きく揺れ、3号機は宇宙空間へと飛びだしてしまった。そしてそこへ、ジオン軍のモビルスーツが迫ってくる。いや、モビルアーマーだ! 両手に鎌状の武器を持ったモビルアーマー。そう、「ザクレロ」である。
ランチの目の前に「ザクレロ」のビーム砲の砲口が迫り、ビーム砲が発射されようとしたその時、1機の「ジム」が「ザクレロ」を押し出してくれた。どうにか、危機を乗り越えたようだ。
その後、ランチの目の前に「スルガ」所属の「ジム」2機がやってきた。
「ジム」に搭乗するのは、ジャック・ベアード少尉とアダム・スティングレイ曹長。この2機が、エンジントラブルで動けない我々のランチを、安全な宙域まで誘導してくれるのだ。決して、戦いのあるところあるところ、狙いすましたかのように連れていくわけではない(笑)
さて、2機の「ジム」に誘導されて進み出した「ランチ」。
周りを見ると、「ホワイトベース」が弾幕を張りながら進んでいたりと、どう考えても「ア・バオア・クー攻略戦」のまっただ中である。その間も、ジオンのモビルスーツ「ザク」が攻撃してきたりと、気の休まる間がない。
少しして、「ザク」の攻撃がやみだした頃、「ランチ」の目の前に、高速移動しながら戦いを繰り広げる2機のモビルスーツが現れた。
「見つけたぞ、ガンダム!」
「シャアッ!」
そう。アムロ・レイの駆る「ガンダム」と、シャア・アズナブルの駆る「ジオング」である。
しかしこの2機。尋常なスピードではない。はっきり言って、目では捉えられないほどである(笑) さすがニュータイプ同士の戦闘だ(笑)
やがて、「ジオング」はどこか遠くへ行き、「ガンダム」が「ランチ」に接触してきた。そして、アムロの映像が「ランチ」内に表示され、「ランチ」に語りかけてくる。
「ここは危険です! 早く離脱してください!!」
そりゃ、危険だな(笑)
だが、アムロの言うことを無視したのか否か、2機の「ジム」はますます戦闘の激しいところへ、ア・バオア・クーへと近づいていく。
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見えにくいけど、これが「ドロワ」
ちなみに右下は、ラストシューティング時の「ガンダム」 |
ジオンの大型戦艦「グワジン」の近くをどうにか通り過ぎたものの、何を思ったか眼前に迫った大型空母ドロス級2番艦「ドロワ」の内部へと突入してしまう(笑)
「ドロワ」の内部で、ジオンの最新鋭モビルスーツ「ゲルググ」と遭遇する。だが、この「ゲルググ」は青い。そう。“ソロモンの悪夢”と恐れられた、アナベル・ガトー大尉の乗機であったのだ。
ちなみに、ガトー大尉はこの後、流れ弾に当たり機体を小破させてしまい、「グワデン」に緊急着艦。その後、「グワデン」と共に戦闘宙域を離脱していく……これは、「機動戦士ガンダム0083」で語られるエピソードである。
「ドロワ」内をどうにか脱出した「ランチ」であるが、すでにア・バオア・クーの岩肌(ア・バオア・クーは隕石を削って作ったものである)が目の前に迫っている。
そこへ、3機の「ガンキャノン」が登場し、「ランチ」に話しかけてくる。
「なんでこんなところにいるんだ! 邪魔だ!!」
話しかけてきたのは、「ホワイトベース」所属のカイ・シデンである。
その後も、ア・バオア・クーの岩肌を縫うように進む「ランチ」。もはや、安全宙域へ離脱するどころか、攻撃を回避するだけで精一杯な状況だ。
そこへ、1機の「コア・ブースター」が登場し、「ランチ」を襲おうとしていた敵を退けてくれる。
「あなたたち! 退避しなさい!」
「ホワイトベース」所属のセイラ・マスである。
言い分はもっともなのだが、2機の「ジム」のパイロットに、そんな余裕はない(笑)
そしてついに、ア・バオア・クーの坑道内に突入してしまう。
坑道から脱出しようと突き進む「ランチ」。
やがて目の前には、頭部と左腕を失った「ガンダム」が、頭上へ向けてビーム・ライフルを撃つ場面が現れる。「機動戦士ガンダム」最終回の有名なシーン「ラストシューティング」だ。
そこを抜けると、突如、一面鏡貼りの空間へ出てしまう。
まさか……。
そう、なぜかア・バオア・クー内に隠されていた、あのソーラ・レイの内部に出てしまったのだ!
そのことを察知し、ソーラ・レイを破壊しようとする2機の「ジム」。そこへ迎撃に出てきたジオンの「ザク」たち。その結果、「ランチ」を守るためにアダム曹長が犠牲となり、ジャック少尉と「ランチ」を押しやる。そして爆発…。
爆風に押され、一気に坑道内を突き進む「ランチ」。坑道内は途中で道が分かれているものの、どこからか謎の声が聞こえてくる。
「そこを右ッ!」
「下ッ! 曲がって!」
これは、「ホワイトベース」のクルーを導いたアムロの声なのだろうか…。
やがて、爆風が追いつき、「ランチ」はそれに押され、ア・バオア・クー外へと飛び出した。ちょうど、そこでは「ホワイトベース」が炎に包まれ、沈んでいくところであった…。
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戦闘はすでに膠着状態に入っており、「ランチ」も友軍の識別信号を確認、そこへ着艦することとなった。
その船の名は「ブランリヴァル」。ホワイトベース級の4番艦とされている船だ。
着艦時の衝撃はあったものの、どうにか無事着艦。
「ブランリヴァルへようこそ」
というオペレーターの声と共に、この逃避行は終わりを告げた。
暗転するモニター。
やがて、もう1機の「ジム」が着艦したとの声。
どうやら、アダム曹長も無事だったようである。
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戦艦「ブランリヴァル」 |
そして我々は、戦艦「ブランリヴァル」へと降り立ったのだ…。
そんなわけで、非常に楽しかったというのが率直な感想である。
非常に良く出来ていた。
しかし、2回連続で乗るのが限度であろう。でないと、吐き気を催す(笑)
それと、全体的に動きがやや早すぎのように思える。もう少し遅くてもいいのではないか…と。
でも、ガンダムファンなら一度は行っておかないといけないものであろう(笑)
■1ページ目(搭乗前のレポート)
■3ページ目(搭乗後のレポート)
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