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■ MSZ-010編

 MSZ-006 Zガンダム
 MSZ-009 プロトタイプZZガンダム
 「究極の単体戦力」を指針として開発されつつあったMSZ-010「ZZガンダム」の、構造上の問題点を確認するために制作された試作機。
 MSZ-010「ZZガンダム」と異なり、コア・ブロック・システムを持たず、2機のメカに分離する。
 2機が製作され、変形合体機構の各種試験に使用された。
主なパイロット:マイク・シュミット、アイン・ラベル
▼MSZ-006A2 Zplus(A2型)
 MSZ-009-2(MSZ-009B) プロトタイプZZガンダム
 2機のMSZ-009「プロトタイプZZガンダム」のうちの1機を、重火力運用試験のために、新開発の小型高出力ジェネレータに換装した機体。 MSZ-009Bとも呼称される。
 頭部にハイメガキャノンを、バックパックにはビームサーベル兼用のビーム・キャノンを装備し、試作型のダブルビーム・ライフルを携行した。
 MSZ-010 ZZガンダム
 エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクスが、「究極の単体戦力」を持つMSを目指して開発した機体。
 エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクスが、ノウハウの全てを結集し完成させた10番目のガンダムでもあるため、別名「θ(シータ)ガンダム」とも呼ばれる。
 MSZ-006「Zガンダム」直系の機体ではあるが、その基本コンセプトは「RX-78“ガンダム”に“Gアーマー”を加えた攻撃システムを、単体で再現する」ことであった。そのため、大気圏突入能力こそないものの、Gフォートレス形態により遠距離への高速移動・大気圏内での飛行を可能にし、さらにコア・ブロック・システムの導入により、実戦投入とデータ収集の両立を可能とした。
 また、大出力のビーム兵器および強力なジェネレーターの搭載により、当時としては最高レベルの火力を持つ強力なMSとなった。
 しかし、MS形態への変形時に2機のコア・ファイターが余剰パーツとなる上、ドッキングの際の接合面が脆弱であるという点や、システムが複雑になりすぎてしまったために、最大出力での稼働時間が短く、整備性も劣悪という弱点も持っていた。
 ただし、機体の強度は主翼がシールドに兼用できるほど堅牢であり、武装追加も可能であった。そのため、同傾向のコンセプトが多かった当時のMSには十分対抗でき、また、バイオセンサーの搭載により、ZZが当時最強のMSであるという点は揺らがなかった。
主なパイロット:ジュドー・アーシタ
■MSZ-010 ZZガンダムから派生する機体

 MSZ-010S ZZガンダム(強化型)
 MSZ-010「ZZガンダム」がFA-010-S「フルアーマーZZガンダム」に改修されるにあたり、本体にあたる「ZZガンダム」自体を改修した状態。
 改修前と区別するため、型式番号が異なる。
 改修された点は、バックパックの大型化、ジェネレーターの高出力化など細部に渡る。
主なパイロット:ジュドー・アーシタ

■ FA-010-S フルアーマーZZガンダム
 MSZ-013 量産型ZZガンダム
 U.C.0088年当時、屈指の単体戦闘力を誇ったMSZ-010「ZZガンダム」の量産を目的として製作された機体。
 MSZ-010の基本設計を流用しつつ、その複雑な合体変形機構を排除し、生産性を高める事をしていたものの、時勢はMSを万能兵器的に捉えており、単機における戦闘力の向上を図るむきにあった。この機体もその流れに逆らうことはできず、結果、MSZ-010をも上回る過剰な武装が施される事となってしまった。そのため、ビーム兵器主体の重武装を稼働させるためには、高出力ジェネレーターを搭載せざるを得ず、結果として生産コストの増大を生み、生産性はMSZ-010と比べて、大した向上は見られなかった。
 このため、制式採用は見送られ、試作機が4機生産されたのみとなっている。


■ MSA-0011 Sガンダム 《→ MSA-0011編

 FA-010-A FAZZ
 胴体部のコア・ブロックが露出する構造であった、MSZ-010「ZZガンダム」のために考案されたフルアーマーシステムの試験のため、フルアーマー状態での評価用に試作された機体。
 あくまでも試験機であるため、機体構造が簡略化され、アーマーは脱着不可、装甲材質自体もFA-010-S「フルアーマーZZガンダム」よりもランクの劣るものが用いられた。また、分離・合体・変形機構は有していないため、後から開発が開始されたにも関わらず、MSZ-010「ZZガンダム」の半年前に完成している。
 頭部および腰部のハイメガキャノンはバランス確認用のダミーであり、発射は出来ない。そのため、当時のMSが装備する火器としては最大出力を誇るハイパーメガカノンを装備している。
 U.C.0088年に起きた「ペズンの反乱」に3機が投入され、ハイパーメガカノンを使用した遠距離戦で活躍したものの、最終的に全機が破壊されている。
主なパイロット:シン・クリプト
▼MSZ-010S ZZガンダム(強化型)
 FA-010-S フルアーマーZZガンダム
 FA-010-A「FAZZ」での試験を受け、正式にMSZ-010「ZZガンダム」をフルアーマー化した機体。
 追加装甲を施したため、この状態で変形することは出来ないが、追加装甲を取り外し、MSZ-010Sとなることで、変形は可能である。
 装甲の強化のみならず、スプレー・ミサイル・ランチャーなどの武装強化も行われている。
 NZ-000「クイン・マンサ」との決戦にあたり、アーガマのメカニック、アストナージの提案でフルアーマー化された。
主なパイロット:ジュドー・アーシタ